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一つの時代の終わりと恐ろしく長い一日






「はねバド!」12巻の感想です。


 11巻から始まった準々決勝も残すところあと一試合。おそらくこの試合が前回にあった「恐ろしく長い一日」となるのでしょう。荒垣なぎさVSコニー・クリステンセンです。




二人の対決はめちゃくちゃ楽しみにしてました。どちらが勝つか分からない試合はわくわくしますね!


コニーの方は羽咲綾乃がまだ萌えキャラ路線だった「はねバド!」初期からの綾乃の因縁(?)の相手です。もう初期の設定が生きているのか分かりませんが、コニーが勝てば決勝で綾乃とどちらが有千夏の娘か白黒はっきりさせるのでしょうかね。


一方なぎさはコニーのような天才とはいかないものの、県大会決勝で羽咲に勝ったり、この大会では「三強」に匹敵するのではないかと言われ始めています。そしてこれが高校最後の大会ということで心構えも違うでしょう。

何より、なぎさは羽咲よりもスポ根漫画の主人公してますからね。コニーとなぎさのどちらが勝っても展開的にはありだと思います。



ただ、やはりなぎさは膝の問題がありますよね。例えコニーに勝ったとしても次には「三強」の津幡路(つばたみち)が控えてますから何事もなく勝ち進めるかどうか……。


去年怪我をしていた志波姫がインターハイベスト8でしたからなぎさもこの辺が落としどころのような気もしますがあの羽咲との決勝の熱い展開をもう一度見たいとどうしても思ってしまいます。






ここから先はネタバレ含みます。




コニーもなぎさの膝を気にしていましたね。心配、というよりはただ純粋に楽しいバドミントンがしたいがためでした。


なぎさは弱点を突かれ第一ゲームはコニーに取られます。




一方でなぎさたちよりゲームが進んでいた「三強」の志波姫、津幡は順当に準決勝へ駒を進め、羽咲対益子も1ゲーム目は益子が、2ゲーム目は羽咲が取り、激闘のファイナルゲームになっていました。


益子と同じ3年生の豊橋アンリや志波姫、津幡も試合を見ていましたね。

この世代を今まで1人で背負ってきた益子が1年生に負けるかもしれない、そんな驚きと、寂しさや後悔と言ったそれぞれの益子に対する思いを乗せながらこの勝負の行く末を見届けいるようでした。



「泪の時代が終わる」



益子とダブルスを組んでいる旭海莉も何とも悲しげな表情で試合を見届けます。


前回記者のインタビューの件もあり、益子とはあまり仲が良くないという印象の旭でしたが、ペアで一緒にいる時間が長い分、益子泪が誰にも見せない弱さも知っているのでしょうね。天才を背負って立つ益子の敗北を望んでいたのに、それを目の当たりすると見たいと思わなくなるという複雑な心境でした。




激しい点の取り合いの中、益子は泣いていました。今まで背負っていた肩の荷が降りていく感じなのでしょうか。勝つことだけに固執していたのも、そうすることで誰かに泪が一番だよと言ってもらいたい、愛されたいという気持ちがあったからのようでした。



そして益子は敗北します。時代を背負っていた益子泪は終わり、これからは普通の女の子として家族や友人と接していけるのでしょうか。


お兄ちゃんも試合を見に来ていましたね。会ったのは久しぶりなのでしょうか。その後のロビーで旭との会話が良いですね。兄のことを彼氏かとからかわれ顔真っ赤にする益子。結局一人称が「俺」になったりしていたのは単なるカッコつけだったようですね。二重人格かと思ってました。


昔の頃のような表情が出るようになって良かったですね。旭も言っていましたが可愛い泪ちゃんが見れて最高だよ!





そして再びコニーVSなぎさに戻ります。


第1ゲームで弱点を突かれたなぎさでしたが、第2ゲームでは意外にも善戦しているようでした。弱点を突かれたものの、攻めに急がずラリーに持ち込むことで勝負ができていました。そのため、他の試合よりも長くなっていたのですね。どちらもスタミナがすごい。


こうなってくると膝の描写がある度にいつ爆発してしまうのか心配になってしまいますが、なぎさは試合に集中し、勝負を楽しむことでケガの恐怖心を置きざりにしているようでした。

置きざりという言い方が怖いですね。後で恐怖心が遅れてやってくるのでは……


コニーもなぎさの強さを実感します。

一度羽咲に負けてどん底を味わい、それでもバドミントンが好きという気持ちで這い上がり、困難に打ち克つ自信を手に入れたのでしょうね。“好き”を超える自信の根拠はない、と。






勝負を終えた綾乃は母有千夏の膝の上で眠ります。ヴィゴが有千夏にホテルまで運ぶように言います。


美也子先生の登場シーンは少ないですが良いところ持ってきますよね。

自分は親失格だと思い、まともに子供達に向き合おうとしない有千夏に、「正しい親が必要なんじゃなくてその子にとって“必要な親”が必要なんだと思います」と親のあり方を気付かせます。ああ、目上の人にもちゃんと𠮟れる素晴らしい教育者太郎丸美也子先生になんで素敵な男性が現れないんでしょう。






なぎさはコニーの多彩な返しに翻弄され苦手なネット前に引っ張り出されてました。立花コーチはクリアして逃げろと指示をしますが、なぎさはそれ聞き入れず流れを変えるためにリスクを冒して敢えてネット前で勝負します。そして見事活路を見出します。



ここからしばらくはなぎさのターンです。打球を判断して見おくり連続2得点し、返球もテンポ良く続けていると思えばタイミングを外してくるなど力任せではなく工夫をすることを覚えた荒垣なぎさ。その堂々とした立ち振る舞いは相手を威圧しミスを誘発させます。さらにコニーの技術の高さを考え、打ち合いで不利になる前に攻撃を仕掛け5点差まで離します。



想定していなかったなぎさの成長に周囲が驚く様子は見てて気持ちが良いですね。しかし相手は世界レベルの選手。なぎさのペースだった流れに合わせ、即時対応され差を詰められていきます。


でもなぎさも負けていません。「お前みたいな世界レベルのヤツと戦えるのは最高に楽しいんだよ!!!」と必殺技のジャンピングスマッシュをお見舞いします。



惜しくもフォルトで失敗はしましたが、その驚異的な高さに観衆が沸き上がります。おそらく名前も知らなかった人達が荒垣なぎさと呼ぶ声がします。

観客がなぎさの凄さに気付いて涙する理子ちゃん先輩。ずっと近くにいてなぎさの頑張りを知っていたから、ようやく正当な評価をされて嬉しかったのでしょうね。点数が追いつかれた状況で喜んでいる場合ではありませんでしたが……。




第2ゲームは会場の空気を変えたなぎさがそのままの勢いで勝ち取り最終ゲームへと進みます。



世界レベルのコニー相手にも通用するなぎさの必殺技ジャンピングスマッシュ。そう言えば初期から必殺技と言っていました。確か全日本ジュニアで中学生の綾乃に得意のスマッシュが決まらず初めの頃はスランプに陥っていましたよね。立花コーチがその後スランプの原因を見つけ、自信を持っていいんだと励ますことで迷いが晴れスランプを克服したのでした。



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そう、このジャンピングスマッシュは立花コーチとの思い出もある特別なものでしたね。前はなぎさが自信を持つように立花コーチが言った言葉でした。「お前が練習しまくって覚えた必殺技だろ!」と。

今度は自らが自信を持って言える必殺技となったわけですね。感慨深い!





そして今までなぎさは立花コーチに素直になれない部分がありましたがここに来て素直な気持ちを伝えます。


「好きだよ」

と、小さく。



ヒューヒュー熱いねー!

好きだよ、の次のコマで観客が2人の会話を聞いてからの反応に見えたので思わず笑ってしまいました。立花コーチが聞き返すシーンがないということはしっかり聞き取れたのでしょうか。敢えてコーチの表情が見えない構図になっていましたね。どんな反応だったのかは試合が終わってから分かるのでしょうか。



立花コーチはチャラそうに見えて結構しっかりした大人ですし、聞かなかったことにするかもしれませんね。それでまた改めて告白してきた時には誠意をもって返事をくれることでしょう。私はこの2人お似合いだと思いますよ。







そうして始まったファイナルゲーム。なぎさがまだ優勢かと思いきや、第2ゲームの流れなんてなかったかのように淡々と点を取るコニー。そしてなぎさの必殺技のスマッシュを打ち砕くように自らもスマッシュを披露します。


再び会場はコニーへの声援に包まれます。

なぎさに膝の痛みが出たのかと心配されますが膝はまだまだ絶好調。むしろ痛みがなく好調であるにもかかわらず点を取られていくことがさらになぎさを苦しめます。



圧倒的実力差……。第2ゲームまでは手を抜いていたのかと思うほどコニーの勢いは止まりません。最終ゲームなのにすでに7点を連続で取られてしまいます。

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周りがすでに諦めムードの中、なぎさも心が折れかけそうなところで次巻に続きます。




なぎさ、負けてしまうんですかね。ケガが原因ではなく実力で……。結局努力では天才に敵わないのか、また意地を見せて逆転するのか。今夏放送予定のアニメと共に次巻も楽しみでしょうがないです。







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重盛ちょこっとだけど再登場してくれてありがとう!





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