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気付いてしまった想い




「政宗くんのリベンジ」9巻の感想です。

 

このブログでは初めて感想を書くのでまずは簡単なあらすじから


主人公は、ルックス良し、頭良し、運動神経良しの完璧人間、真壁政宗です。しかし、生まれたころからそうではありませんでした。事の発端は8年前に遡ります。


8年前、政宗は太っていました。そのことが原因でいじめられてもいましたが、ヒロイン安達垣愛姫と知り合い、仲良くなっていくうちにお互い心の支えができ、いじめっ子たちに反撃できるくらいになりました。


しかし突然安達垣愛姫は政宗を見放します。彼に「豚足」というあだ名つけて。


好きだった愛姫に見捨てられた政宗は、その後8年の時を経て生まれ変わります。おじいちゃんの下で厳しい修行や食事制限を受け、朝晩筋トレを欠かさず、遂に自他共に認める完璧なイケメンになりました。すべては信じていた愛姫に裏切られ、侮辱された復讐のために。


復讐は安達垣愛姫を恋に落とし、本気になったところで盛大に捨ててやることで達成します。これが「政宗くんのリベンジ」です。




しかし瘦せてイケメンになった政宗でもそう簡単に計画は上手くいきません。「残虐姫」とも呼ばれる安達垣愛姫は大の男嫌い。愛姫は学園一の美少女で告白する男たちは後を絶ちませんが、相手がイケメンであっても他の生徒が見ている中で酷いあだ名を付けて振るなど容赦ありません。



そんな愛姫に対して政宗は半ばストーカーとも言える情報収集とイケメンだから許されるくさいセリフを言ったり大胆に近づいてアピールしていきます。


今まで数々のイベント(ハプニング)をこなしてきました。そしてだんだん愛姫は政宗を意識するようになり、8年前の真相も分かり物語もクライマックスに近づいてきました。


と、本題に入らず長くなってしまったのであらすじはここまでにします。気になる方は購入してみてください。ヒロインはもちろん、モブの女の子も可愛いです。とにかく女の子が可愛い









ここから先は9巻のネタバレが入ります。







8巻で兼次が「マサムネ」として偽っていたことがバレ、晴れて政宗は愛姫と付き合うことになりましたね。8年前、政宗を「豚足」と呼んだのは愛姫ではなく愛姫に変装した小岩井吉乃だったことが分かり、これでもう愛姫に復讐する必要もなくなってしまいましたね。あれ、昔好きだった女の子と付き合えるようになってこれはハッピーエンド?終わり?






勢いで俺と付き合えと言ってしまった手前、今さら後には引けない政宗。今まで復讐のためだけに行動していたため、彼氏となった今どう愛姫と付き合っていいのか悩みます。そこで愛姫からメールが。


『お昼。パン買ってきて。』


早速パシリ(笑)

安達垣さんでも愛姫でもなくまだ残虐姫になっているところもじわじわきますね。愛姫の方は照れ隠し、いわゆるツンデレなのかな。


不満に思いながらもパンを買いに行く政宗。購買のおばちゃんに……おばちゃん!?

おばちゃんかと思ったらパンを売っていたのは雅宗兼次でした。結構似合ってましたね。



兼次はもう男のふりはしてないみたいですね。可愛らしい髪留めをしていました。

嘘がばれてしまってからは諦めるのが早かったように思います。屋敷を売り払ったりして苦労はあったものの妹も無事でそれなりに幸せにやっているようです。安達垣からの資金援助に失敗した今、責任をとって嫁にしてと政宗をからかっていました。

兼次は立場上あまり好まれるキャラではなかったと思いますが、こうして退場してしまうとそれはそれで寂しいですね。




愛姫は倉庫でストーブを出していました。冬でも昼食は倉庫なんですね。昔のマサムネだと分かって少し素直になったのか、愛姫は買ってきてくれたご褒美に高カロリーのコロッケパンを渡します。

そう言えば体育倉庫にいるのに、閉じ込められるベタな展開ないなあと思っているとちょっとしたハプニングがありました。ちょっと無理やり感はありましたけど。いやいやその触れ方はおかしいだろと。あのままキスでもするつもりだったのかな。


ちょうど吉乃が灯油をもらって帰ってきたので、政宗は逃げるようにしてその場を去ります。少し落ち着いたところで腕にじんましんが出ていることに気付きます。




クリスマスイブが愛姫の誕生日だということで、二度目となるデートがありましたね。一度目のデートは1巻の話なので結構前のことのように感じます。もちろんもうハダピュアのコスプレはしていません。


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いやー、感慨深いですね。初めての映画館デートでは隣に座るのも拒否されたのに、自ら隣に座って「さすがに付き合ってまで隣に来るなとは言わないわよ」とデレてくれるとは……。もう残虐姫なんて言えない!

結局今回も泣いてしまいましたが怖くてではなく感動して泣いたようですね。



愛姫のデレと言えば外せないのが2巻6話の「…無視しないでよ」のところでしょう。あれで私は全巻買いを決めました。今まで愛姫がドン引きするほどつきまとっていた政宗が師匠の助言で愛姫を無視し続け、お怒りかと思いきや見捨てないでと言わんばかりの顔で迫るシーン。あれでキュンと来ない男子はいないのではないでしょうか。個人的に愛姫様一番のデレだと思います。




話が逸れたので戻しまして……クリスマスデートでしたね。映画も見終わりカフェで食事する予定がまさかの予約していたお店が火事、他のお店もクリスマスで空きがなし。最終手段で政宗は愛姫を家に招待します。


しかし家に帰ると誰もいません。なんと母と妹は温泉に、父は明日まで出張とのこと。来ました夜にお家で二人っきりのやつ!



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動揺する二人が初々しいですね。こんなん経験してみたかったわ……。


愛姫はすぐに立て直し、主導権を握ります。後で魔がさして、なんてことがないように先手を打っておくのも上手かったですね。

パンケーキを作る二人。お互い初めて作るのに失敗する相手を見て爆笑。反応が同じで良いカップルだこと。



初めて焼いたにしては綺麗に出来てましたね。パンケーキの枚数が違ったのはすぐに気づきました。愛姫ならこれでも足りなそうですがケーキの粉が足りなかったのかな。

政宗が意地悪そうにあーんとパンケーキを差し出します。負けず嫌いな愛姫は政宗の手を取りぱくっと食べます。すると政宗にピリッとした刺激が……。


ちょっと物足りない味と言う愛姫はこれでもかと政宗のパンケーキにシロップをかけまくります。これはちょっとと言う政宗に「真壁向けだと思うんだけど」と悪気なく言う愛姫の言葉に政宗は引っかかります。『俺の何を知ってるんだ?』と。


政宗は愛姫を自分の部屋に連れていきましたね。今の自分を知ってもらおうと。しかし愛姫が気付き嬉しそうにしたのは昔の政宗の写真……愛姫へのリベンジのために持っていた愛姫と一緒に写っている太っていた頃の政宗の写真でした。


政宗が見せたかったのは昔の自分ではなく今の自分ですよね。自分がどれだけ変わったか。リベンジのため、誤解ではあったけれど、それだけのために今まで努力してきたわけですから、それを否定されるのは辛いですよね。


もちろん愛姫としてはそんなつもりはなく、昔の思い出の方がまだ強いから喜ぶのであって、そこはこれから付き合っていく中で今の方がより強く忘れられない思い出を作っていけばいいんじゃないかなと。



でも、今までの愛姫を思い返すと、昔の政宗のことばかりで今の政宗には興味がないのではと思ってしまうのも無理はありません。政宗はついかっとなって愛姫を押し倒してしまいます。


政宗はすぐに謝り、トイレに駆け込みます。置き去りにされた愛姫は下に降り、政宗からメッセージがあることに気付きます。誕生日プレゼントがコートのポケットにあるとのこと。愛姫がコートから取り出すと、コートから手帳のようなもの落っこちます。



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リベンジ帳!?

バカああああ、何でまだ持ってたんだよおおおおおおお!!




リベンジはもう必要なくなったのになぜまだ持っていたんでしょうね。勿体無いから普通にメモ帳代わりに使っていたのでしょうか。単に捨てるのを忘れていただけでしょうか。いずれにせよ政宗やってしまいましたね。


このことは吉乃にも話さず、取り敢えずのところは愛姫の心の内にとどめておくだけとなりました。これ、前までの愛姫だったら怒りを露わにしてすぐに問い質したような気がしますが、それをしないってことは、愛姫の中でそれだけ政宗の存在がかけがえのないものになっているのでしょうね。真実を知るのは怖い。事実を聞いたら今の関係が壊れるかもしれない。何かの間違いだと信じたい。そんな気持ちが愛姫にあったのではないでしょうか。





政宗は病院に行っていたようですね。急に出たじんましんの原因を診てもらったのでしょう。結果は異常なしでした。


健康問題と言ったら藤ノ宮寧子ということで、寧子の家にお邪魔する政宗。

寧子はズバリ今の政宗は燃え尽き症候群ではないかと言います。過去の復讐が突如失われたショックで、それは愛姫と付き合っても埋められない。本当に好きなわけでもないから、と。


寧子は結構怖いですよね。はんなり京美人かと油断していると本質を見抜いて抉ってきます。好きなわけでもないと言われ反論しようとする政宗に


「あの頃は確かに好きだった、ですか?」


と政宗が過去に縛られていることに気づかせます。そして自分は過去の記憶ではなく今ここにいる政宗を好きであることを告げます。今度は迷いのない本心で。


二人が近づき過ぎたところでお付きの椎堂さんが割って入ります。しかし寧子は心配しなくても大丈夫だと言います。見ると政宗の手はまたもじんましんになっていました。


愛姫に対してだけでなく、寧子にも触れないようでしたね。嘘をつけない身体の拒絶反応。寧子は微笑んでいましたが自分も政宗の特別にはなれなかったことに実際に振られたかのような悲しい気持ちになったのではないでしょうか。



愛姫にも寧子にも触れない。となるとまさか……。



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そのまさか、でしたね。小岩井吉乃、師匠にだけは触っても抱きしめても、じんましんの症状は出ませんでした。女性が駄目という訳ではなかったのですね。師匠じゃなければ駄目だったのでした。


「師匠と計画練ってるときが一番楽しかったかもしれない」


思わず本音が出てしまいます。付き合うなんてしなきゃよかったなと。

すると吉乃は政宗に重い頭突きを食らわせます。そして政宗が気付いた時にはいなくなってしまいました。足をくじいて歩けない状態で。

すぐに吉乃を探しに行こうとする政宗ですが、頬に何か書かれていることに気が付きます。


『聞かなかったことにする』


政宗は自分は馬鹿だと悔やみます。もう取り消せないことなのに……。




何とか屋敷に戻れた吉乃は湿布を探していました。そこへ愛姫がやって来ます。吉乃が捻挫していることを知ると心配して手当をしてくれます。

愛姫が手当してくれるのを申し訳なく思う吉乃。自分を裏切り者の魔女と言っていました。

そして今日政宗と会ったことを思い出し、だめと思いながらもついに自分の抑えていた恋心に気づいてしまいます……。





9巻も内容が濃かったですね。もうずっとうわああああああと心の中で叫んでいました。

一度は断ち切ったはずの思い。好きになってしまうから距離を置いていたのに、偶然政宗と会って師匠といたときが一番だったなんて言われたら、そりゃ抑えていた気持ちも溢れてくるに決まってますよね。



愛姫も政宗のリベンジ帳を見てしまい(どこまで読んだのかは分かりませんが)、おそらくこれまでの猛烈なアタックはすべて演技だったと知ってしまったのでしょうね。
愛姫は政宗に好かれていると思っていたから今まで上からの態度で接することができていましたが、自分のことを好きではないと分かった今の愛姫は、同じように政宗に接することができるのでしょうか。嫌われたくないと怯える愛姫が目に浮かんで辛い……。


政宗は吉乃を選ぶのか、このまま愛姫と付き合っていくのか、嘘がなくなった真実の答えは次巻に続きます。









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ほんとこの足でどうやって帰れたんだろう。



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