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ギンシュ姉さんさえいればいい。







 アニメ「クジラの子らは砂上に歌う」4話の感想です。




帝国の襲撃を受け仲間や家族を失った人、怪我をした人、長老会に疑問を持った人等、色々いた中でずっとだんまりだった長老会が今回でやっと動いてくれました。スオウを呼び出し新しい首長に任命したところで、さあ、帝国と戦うのか逃げるのか長老会の決定は……



「泥クジラを海に沈めることにしたよ」




ん、泥クジラを捨てて逃げるってことかな?




「一緒に、泥クジラと共に砂に召されるのだよ」




なんだって⁉



どうやら聞き違いではなくおじいちゃん達の気違いだったようですね。先祖がとある罪で砂の海に流され、その流刑が今も続いている。今回の襲撃により帝国兵士たちの目的が処刑だと分かったので、無残に殺される前に皆で誇りを持って死のう、と。


言わんとしていることは分かるのですが、納得いかないですよね。祖先は何かしらの罪を犯したのかもしれないけど、その子供たちまで罪を背負う必要はないはずです。そもそもなぜスオウのように皆が生き残る方法を探さないのか。


砂刑歴から分かるように、長老たちも罪人の子孫です。(確か最長老が砂刑歴が出来たのと同じ年だったような) 

なので今現在で泥クジラに罪人の子はいても罪人と呼ばれる人間はいないはずなんです。罰を受けて良いはずがない。それなのにスオウの意見にも耳を貸さずに、長老会は決定に従わなかったスオウを地下に閉じ込めます。


長老会の言う誇りって何なのでしょうね。泥クジラの人々は感情を持って平和に生きてきたから、戦いで人を傷つけるのは帝国のように心のない連中がすることだ、という考えで戦うことを避けているんですかね。砂葬の時指を組むことで感情を抑え込んだりしていましたし、感情があってもそれをしっかりコントロールできるということが泥クジラの誇りなのかな。



まあ何にせよこの段階においてまだ何かを隠している長老会は虫のいいことを言っているようにしか聞こえません。






序盤からあまり気分の良い話ではありませんでしたがここでこの作品の癒し枠、ギンシュ姉さんの登場です。



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サミがいなくなった悲しみからか壁に大量の記録を書いていたチャクロにギンシュが話かけます。


どうやら帝国の兵士に反撃できたのはオウニとチャクロだけだったようで、ギンシュはそのことを褒めていました。しかしチャクロは何もできなかったからサミは死んだんだと自分を責めます。

ギンシュはサミは死んだがトビのちびっ子たちが助かったのはお前の手柄だから堂々としろと言ってチャクロを元気付けます。チャクロは「みたいにお気楽にはなれないよ」と言ってしまい……



じゃない、ギンシュ姉さんだ!」


とほっぺたを引っ張られてしまいましたね。人の呼び方は大事なんだよ、と。
まだサイミアを使いこなせないチャクロに使い方を教えてあげるからその敬意を込めてギンシュ姉さんと呼んで欲しかったようです。


チャクロが少し嫌そうに「ギンシュ姉さん……」と言っただけでとても嬉しそうにすることからこの子はちょっとアホな子なのでしょうね。チャクロのことはチャッキーと呼んでチャクロが訂正を求めると、そんなことどうだっていいんだよ、とさっき自分が言ったことなど忘れてしまうように、頭で難しく考えるより先に行動してしまう子のようです。結局チャクロを慰めに来たのかよく分からないまま上機嫌で行ってしまいました。





当然ですがサミのことを忘れられないチャクロ。砂の海が見渡せる高い場所から指を組んで祈ります。そこへネリがやってきます。さっきまで下でぴょんぴょんジャンプしてたのに一瞬でチャクロの背後にいるネリ。何だか不思議な力で死んだ人の魂がネリの周囲に集まります。


その中にサミがいました。サミはチャクロを見るなり、近づいてキスをします。




「あのね、私チャクロのお嫁さんになりたかった」




なりたかった、と過去形になっているのが悲しいですね。サミはそれだけ言うと他の魂の集まりへ戻って行きます。


待って、とチャクロはサミを引き止めます。俺も好きだった、と。


印の短い命でも君と一緒にいられるならよかった。そんなささやかな願いすら叶えられないならもうこんな世界に未練はない。そっちへ連れていってよ、というチャクロにサミは「それはダメ。だってチャクロには役割があるんだもん」と言ったところで場面がタイシャ様の部屋に変わります。


タイシャ様はチャクロは真実の記録者だと言います。この島の真実を知らせるために、あなたは全てを見届けなくてはいけない、ということでした。






今度は周りが宇宙のような空間に変わっていきます。そこでチャクロはオウニ、スオウ、リコスがそれぞれ絶望の淵で苦しんでいる光景を見せられます。


チャクロが手を差し伸べるとその光景は消え、元の場所に戻ります。一緒にいたネリにも同じものが見えたか聞くとネリは


「あなたは人の心を鮮烈に感じ取ることのできる人。何もできないと思っているかもしれないけど、あなたが皆さんを繋げないと全ては終わってしまうんです」


と全てを知っているかのような口ぶりでしたね。まるでネリとは違うものが乗り移って喋っているようでした。そしてすぐにいつものネリに戻ります。ネリはチャクロに長老会が泥クジラを沈めようとしていることを伝えに来たのでした。






チャクロは泥クジラが沈むのを阻止すべく、リコスやマソオたちを連れて地下に向かいます。


マソオは意外にも戦えるようで見張りをしていた自警団を容易く倒してしまいましたね。しかし中にも自警団がいたようで騒ぎに気付いて駆けつけます。マソオは28歳と印で考えればもう寿命があまり残されていません。情念動(サイミア)は体力を使うので今のマソオには気軽に使えるものではありませんでした。


マソオが「お前ら頼む」と武器を渡そうとしたら「俺たち普段サイミア使わないし」と断られましたね。「これだから最近の若い印は」とマソオが言うのにちょっと笑いました。






自警団を相手に戦えそうなのはマソオくらいだったので万事休すかと思ったら、おーい、チャッキーとお待ちかねのギンシュが来てくれましたね。


ギンシュは自警団なので、長老会の命令でここにいるはずです。しかしチャクロが「姉さん、ギンシュ姉さん……お姉さま!」と必死に助け求めることで味方になってくれましたね。予想外のお姉さま呼びにギンシュはほくほくしてしまいます。ちょろ可愛い!


ギンシュもなかなか強いみたいです。残りの自警団全員を相手にしても余裕があるような感じでした。





自警団の相手はギンシュに任せて地下へと降りていくチャクロたち。途中で自警団団長がいましたが、彼はチャクロたちを無視して行ってしまいましたね。団長の向かう先にはオウニがいました。やはりチャクロが言っていたようにオウニも本当はみんなを助けたかったようですね。一緒には付いて行かず、後をつけるような形になっていたのは、仲間を失った悲しみや憧れていた外の世界に裏切られた憤りなどで複雑だったんでしょう。



チャクロたちよりもオウニと戦いたかったのか、団長は持っていた棒を一本渡して勝負を挑みます。泥クジラ内で1、2を争う強者同士の戦いです。









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そしてチャクロたちは目的の場所ファレナに着きました。ヌースリコスのように泥クジラにも同じようなものがあったんですね。ファレナの上になぜかネリが座っています。何やら悲しげな表情で……5話に続きます。









原作だと今2巻の終わりくらいですね。5話で3巻に入ると思います。


アニメは1クールなんですかね。最初2クールって言われてたような……。1クールだと綺麗に終われそうですが、泥クジラの秘密などが明らかになっていくのはその後なんですよね。今の段階での謎も大体分かってきますし、新キャラも登場してより壮大なファンタジーって感じなります。まだ既刊分読み終えてないのですが、あんまり読み進めるとアニメ感想にぽろっと言っちゃいそうなので敢えて読むの止めてます。




まあ、感想書くのに色々調べてると壮絶なネタバレを食らってしまうんですけどね。




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